第3回 広島干潟生物研究会写真展・ジュニア科学研究発表会
2015年12月20日(日) まちづくり市民交流プラザにて
写真展は10日〜24日
◆講評 広島大学名誉教授 鳥越兼治先生
一人(一グループ)ごとに再び前にでて、それぞれ講評をいただきました。研究の優れた点、これからの課題や期待などを具体的に話していただき、子ども達には大きな励みになったことでしょう。
もちろん全体についてのお話しもありました。世の中ではスポーツに汗する子ども達に注目が集まりがちだけれども、研究に没頭する子にももっと光があたってもよいのに、というお話しが印象に残りました。(←サイト担当者の個人的な感想です)
◆ポスター討論
自分の研究を1枚にまとめたポスターの前に立ち、子ども達が参加者に説明したり、質問に答えたりします。発表するのはいわば一方通行ですが、これはインタラクティブ。なにをきかれるかわからないドキドキと、なにが大変だったか、がんばったか、きいてもらえるワクワク。尋ねる方も答える方も真剣です。どんなにか大きな経験となったことでしょう。
それぞれのポスターについては、ブログをご参照ください。
http://scootist.blog98.fc2.com 「科学教育」カテゴリー
広島大学総合博物館・江田島市さとうみ科学館から標本などの資料の貸出を受けて展示しました。
◆事務局長より活動報告 「アクティブ・ラーニングを基底に置いた活動の実際」
事務局長より、会の活動の紹介をさせていただきました。なぜジュニア(主に小中学生)の活動をメインに据えているのか、という点が強調されました。もちろん専門の指導者やシニアスタッフ(大人のボランティア)も支えておりますが、ジュニアたちが自然に触れ、楽しみ、伝えたい、と感じることによって、自然への関心の次世代への継承も含めて活動が活性化すると考えられるからです。
また、毎度の観察会も今回のような発表会も、研修を重ねたジュニアが中心になって進めています。科学研究も含めて、これこそまさしくこれから日本が舵を切ろうとしている「アクティブラーニング」そのものだといえます。自らのうちからでる疑問や意欲をつきつめて形にする、失敗すればそこから学び、成功すれば自己肯定感も養えます。大人が見守り支える中で、こども達は大きく成長していきます。
多くの方のご協力を得ながら、会としてもさまざまな成果を上げております。県庁所在地としては奇跡的に干潟が残るこの広島を中心に活動し、干潟の生き物の記録、自然環境の保護などについても研究を深めていくことを目指しております。
↑堅い説明になりましたが、実際は、トークの上手な事務局長が、堅苦しさの抜けた楽しい雰囲気の中でわかりやすく説明してくれました。普段から活動に参加しているシニアスタッフも、「なるほど」と自分たちの活動の意義を整理してもらえたようで大変有意義なお話でした。時間がもっとあってもよかった、と思うほどでした。(←サイト担当者の感想)
◆交流会
クイズ形式の交流会を行いました。中学生が問題を考えて進行し、全員が立ち上がったところでスタート。間違えたら座る、という勝ち抜け方式で大変盛り上がり、最後まで残った参加者は景品をゲットしました。途中、鳥越名誉教授が間違って座られるというビックリもあったほど難問?珍問?も続出の楽しいクイズでした。
こののち、ジュニアスタッフ代表の中学生が閉会の挨拶をし、また来年度の活動を楽しみにしながらのお開きとなりました。
ご来場のみなさま、ありがとうございました。